羊文学の「光るとき」は
アニメ『平家物語』オープニング曲として
ボーカルの塩塚モエカさんが
書き下ろした楽曲です。
アニメのために曲を書き下ろしたのは、羊文学としては初めてのことだったんだって!
そんな「光るとき」に込められた
テーマや意味について解説していきます!
羊文学「光るとき」のテーマや歌詞の意味とは?
羊文学の「光るとき」は
アニメ『平家物語』のオープニング曲として
書き下ろされた曲です。
曲を書き下ろす…ということは
その作品のテーマや想いを込めた作品を
つくるということです。
自分たちの想いだけで作るというのとは全然違うだろうから、むずかしそう。。
では、そのテーマや想いとはどんなことだったのでしょう?
羊文学「光るとき」のテーマ
羊文学が「光るとき」についての
インタビューで、この曲のテーマを
『鎮魂』と答えています。
アニメ「平家物語」の山田監督から
「このアニメは平家の方々への
鎮魂の気持ちで作っています」と言われ
その意識をもって楽曲制作にあたったそう。
ただ「平家の繁栄や衰退の物語」ではなく
その平家の人々の人生や想いに寄り添いながら
制作されました。
羊文学「光るとき」曲名の意味
「光るとき」という曲名の意味は『命』です。
塩塚さんはインタビュー中にこう話しています▼
この曲では「世界は美しいよ」と言っているんですけれど、ただ楽観的に世界が美しいということを言っているわけじゃなくて。平家の人たちは最後には極限的な状態にあって、それでも生きてかなきゃいけなくて。そういう時にどこに希望を見いだせるのかということを考えていたんです。
https://heike-anime.asmik-ace.co.jp/special/interview_op
アニメの舞台は平家の時代ですが
現代の人にも当てはまることですよね。
ツラく苦しい日々の中にあったとしても
その中でどこかに希望を見出していく…
それが「命が光るとき」。
アニメを通して現代の人に向けた
メッセージも込められているんですね。
羊文学「光るとき」歌詞の意味
「光るとき」の歌詞は
滅亡という「終わり」に向かう
平家の人々の「今」を生きる姿を
切なくも前向きに描いています。
この曲を聴く私たちが
平家の終わりを知っているからこそ
彼らの「今」を歌っている歌詞が響くのかもしれません。
そして彼らのその姿は
「死」に向かって生きていく
私たちの人生にも重ねられますね。
塩塚さんはインタビューでこのように話しています▼
一人ひとりがちゃんと人間として生きてきて、美しいものを愛していたり、子供を大切に思う気持ちがあったり、今を生きる自分たちと同じような気持ちも持っていた。ちゃんと命だったんだっていうことを感じた。だから、つらい最後だったかもしれないけど、幸せに眠ってほしいというか。こうやってお話として受け継がれて存在が届いているよということを平家の人たちに言ってあげたいという気持ちで曲を書きました。
https://heike-anime.asmik-ace.co.jp/special/interview_op
平家の最期を分かっているからこそ
「彼らが彼らの人生を全力で生きていることに
価値がある」という想いが込められているんですね。
羊文学のおすすめ楽曲3選
羊文学は「光るとき」の他に
どんな楽曲があるのか気になりますね。
こちらではオススメしたい人気曲3つを
ご紹介します!
羊文学のおすすめ楽曲①OOPARTS
「OOPARTS」はアルバム「our hope」(2022)に
収録されています。
楽曲に初めてシンセサイザーを使用し
今までにないサウンドなのが新鮮!
「いつか地球が滅びて他の星に移住したら」という
塩塚さんの独創的な視点からつくられた楽曲です。
羊文学のおすすめ楽曲②あいまいでいいよ
「あいまいでいいよ」はアルバム「POWERS」(2020)に
収録されています。
この曲に出てくるのは若い恋人・・・
いや、恋人『未満』なのかもしれません。
曲名の「あいまいでいいよ」は
まさにこの関係性を歌っている感じです。
あえて関係性をはっきりさせない。
ズルいかもしれないけど
いまのままでいたい。
そんな切ない思いが込められた楽曲ですね!
羊文学のおすすめ楽曲③1999
「1999」はさきほどの「あいまいでいいよ」と
同じく、アルバム「POWERS」(2020)に
収録されています。
元々は2019年12月にシングルとして
リリースされたのですが、配信限定で
English Ver.がリリースされたりと
長く愛されている楽曲です。
楽曲のテーマは1999年のクリスマス。
クリスマスという煌びやかな雰囲気と
世紀末という不安が入りまじった独創的な
クリスマスソングです。
羊文学「光るとき」の意味やテーマとは?【まとめ】
羊文学の「光るとき」のテーマは
アニメ「平家物語」の監督が掲げた
『平家の方々への鎮魂の気持ち』を
強く意識してつくられました。
そしてその思いが込められた歌詞には
絶望的な未来だとしても
今を全力で生きることの大切さ。
そして、それはちゃんと
未来に繋がっているという希望を
歌っているように感じました。
現代の自分たちには関係ないように思える
歴史上の出来事も、こうしてみると
今に繋がってると気づかせてくれる。
とても魅力的な楽曲ですね( *´艸`)
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